思想と行為が弾劾し合い心が宙に彷徨ったブログ

私の生きた軌跡をここへ残しておきます

スピーチ(少し改訂)

◯◯さん、△△さん、ご結婚おめでとう! このようなおめでたい席で一緒にお祝いできること、心から嬉しく思います。私は、新婦の大学時代からの友人で、◇◇と申します。 ご指名により、誠に僭越ではございますが、友人代表としてお祝いの言葉を述べさせていただ…

私のママ活

ゴルフ場の芝は冬にむけて色が変わり、悲愴感が漂っていた。 肌にまとわりついていた夏風もすきとおってしまいそうな秋風に変わりかけていた。 そんな10月の日曜日だった。 私とママはゴルフ場で出会った。 その日、私がキャディーとして付いた客は50代男性3…

青年期を生きる若者たち

ティンカーベル/YUKI ティンカーベル手をとって虹の向こうまで連れてって暗い闇につかまれる前にティンカーベル 小さな夢 大人になれないままティンカーベル 傍にいる ディスティニーパパのガレージに 隠れて 話そう週末の彼とのデート 力を貸してねいつまで…

夏の罪

夜が明けて 蝉が泣いている それから あれは どうなっただろうか 美しく哀しい心の夜は明けただろうか シャボン玉のような空想を 頭の中で描いてみるが 浮かんでは宙に舞い パチンと弾けてしまう 私には 人の心が 皆目見当もつかないのだ 私という人間は 人…

私の悪

私とKは工場で出会った。 Kと工場で言葉を交わしたのはこの日が最初で最後だ。 その日は休憩室にいつものメンバーがいなかった。 広い休憩室には6人掛けの机が5つほどあった。 どの机もほとんど席が埋まっているにも関わらずKは大きな机に一人で座っていた…

私の正義

夏の長期休みに入り、日中が暇になった私は派遣アルバイトに登録した。 派遣先は工場だ。そこで私は1日中、果物のヘタをとるという職務についた。 その工場は様々な派遣会社から様々な人が集まってきていた。 仕事中は黙々と作業を行うのだが、私は休憩室で…

自己愛

〝月夜の浜辺〟 月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際(なみうちぎわ)に、落ちていた。 それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂(たもと)に入れた。 月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。 …

同性愛者

同性愛とは アメリカ精神医学会は次のように同性愛を定義する。 同性愛は性的指向の一種で、先天的に同性間に性的、愛情的、ロマンチックな魅力の経験の持続的なパターンを意味する。これは性的行動だけでなく、パートナー共有の目標と価値、相互支援、持続…

老人

私達2人は縁側に座って、小さなオモチャの鯉のぼりを眺めていた。風に揺られて、鯉は空中をヒラヒラ泳いでいる。 これは私が先週、彼女にプレゼントしたものだ。鯉のぼりを出す家が少なくなったと彼女が嘆いていたからだ。テッセンの花が植えてあるプランタ…